北海道フィンランド協会

北海道フィンランド協会

HOKKAIDON SUOMI-SEURA

年頭所感「フィンランドの話題いっぱいの2011年」

北海道フィンランド協会会長 井口 光雄

来る2月12日開催の第33回サッポロ・インターナショナル・ナイト(当協会も実行委員会に参加)のメーンテーマは「教育」と決まり、その柱の一つに「世界有数の教育大国フィンランド」を取り上げる。プレゼンタ―には、Jari Gustafssonフィンランド大使が招かれる。

わが国では、他の北欧諸国同様、フィンランドは長らく、社会福祉の先進国として知られてきた。そして「森と湖の国」、「白夜とオーロラ」「ムーミンとサンクロース」など、魅力的なキャッチフレーズは多くの日本人の心を掴み、フィンランドを訪れる人々は年々増えた。

そのフィンランドへの関心に、ここ数年もう一つ大きな要素が加わった。「教育」である。OECDによる生徒の学習到達度調査では、近年、数学・読解力・科学などの全ての分野でトップクラス、その高い学力を生かして、人口530万人のフィンランドが、経済面でも世界と戦える強さを持ち得るに至った。づまり「人は財産」と考え、実践している“教育”が、今日のフィンランドの国力を大きく高めているのだ。2月のサッポロ・インターナショナル・ナイトでは、フィンランドの教育を知るいい機会となるだろう。

6月の「創立35周年記念ツアー」の内容も決まった。北欧が1年で一番輝く白夜の季節、ヘルシンキをはじめ、オスロ、コペンハーゲン、ストックホルムなど北欧各国の首都を豪華客船や国際列車などを乗り継ぎながら、魅力あふれる各国の文化を探訪する。ストックホルムでは、先月ノーベル賞を受賞した北大名誉教授の鈴木先生が「美味しかった」と語ったノーベル賞晩さん会のメニューで食事をとるなど話題性もいっぱいある。秋には、当協会が5年毎に開催する「フィンランド1日大学」がある。従前と異なり、プログラム作りには、協会役員ばかりでなく若い会員にも参加を求めている。会員が今、フィンランドの何に関心を持ち、何を一番知りたいかを話し合ってプログラムを決める。大いに期待したい。

去る11月末、フィンランド日本協会の会長に、Matti Enestamさんが再登場するというニュースが届いた。30年近い親交のある彼が、重い病気にかかって会長を降りてからもう10年近くなるが、長い闘病の末、病気に打ち勝ち再登場となった。本当にうれしい。今年は、ラップランド日本協会の初代会長だったAntero Ikaheimoさんや2年前の北海道芸能アシッカラ公演の世話をいただいたMikko Kyostilaさんらも北海道に来る。

東京の「フィンランドセンター」の北海道オフイスが北海道大学内におかれ、今月から活動をスタートする事がほぼ決まった。現在、北海道とフィンランドとの大学間の学術交流は盛んである。札幌医大とヘルシンキ大医学部をはじめ、北大とオウル大学、道教育大とシベリウスアカデミーなど、若い学生の交流や大学間の学術交流にも弾みがつくだろう。

このように、2011年の北海道には、フィンランドに関わる話題がいっぱいある。フィンランドと北海道との絆を一層強めていきたいと願う。

第33回 サッポロ・インターナショナル・ナイト 2011

2011年2月12日(土曜日)

Main-theme  “ 知ろう!世界の教育、語ろう!みんなの教育 ”

sapporointernationalnight2011leaflet

sapporointernationalnight2011.pdf

【 第1部 : PRESENTATION 】
13時30分~15時15分
中央区北2西7 かでる2・7 大会議室(4F)

Presentation

  1. 7億4000万人の成人が読み書きできない! ー世界の基礎教育の現状ー
  2. 3人の留学生が語る「私の過した高校、大学ー教育とキャンパス・ライフー」
  3. 教育は学校現場に任せろ(世界のトップ水準になったフィンランドの取り組み)

【 第2部 : Group Discussion 】
15時30分~18時00分
中央区北2西7 かでる2・7内

  1. 世界中の子どもに教育を! ー教育こそが、貧困に打ち勝つー
  2. 生涯に亘る教育など多様な教育について話し合おう
  3. 世界一に導いたフィンランドの教育重視を検証しよう!
  4. 何故大学入試が必要か ー日本の大学進学について徹底討論!ー
  5. 留学生が見た日本の大学と学生たち ー理想のキャンパス・ライフって?ー

【 第3部 : Friendly Party 】
18時30分~20時30分
中央区北5西7 京王プラザホテル札幌 プラザホール

  • 参加定員 300名(うち、外国人留学生80名)
  • 参加費 学 生(高校生、大学生、外国人留学生等)1,000円(※私費留学生,ならびに留学生の家族は無料)、ユース(30才未満の青年)2,000円、 サポーター(大人)5,000円

サッポロ・インターナショナル・ナイト実行委員会

参加申し込み方法など詳細はこちらを御覧ください(PDFファイルです)

sapporo international night 2011-j

sapporo international night 2011-日本語版

sapporo international night 2011-e

sapporo international night 2011-English

北海道フィンランド協会事務局 年末年始のご案内

12月29日(水曜日)から1月5日(水曜日)まで、北海道フィンランド協会事務局は年末年始のお休みとなります。

なおメールにつきましては、引き続きご連絡・ご質問を承りますが、12月30日以降のメールなどのご連絡につきましては1月6日以降のご回答となりますので、予めご了承ください。

フィンランド独立記念日 記念講演会と会員交流パーティーのご案内

2010年12月11日  土曜日

会員の皆さんへ

今年も、フィンランド独立記念日 12月6日 が近づいてきました。年に一度、会員の皆さんが一堂に会してパーティーを楽しむ会を、在札幌名誉領事館と共催で、今年は12月11日(土曜日)に開きます。

ヨハンナ・コトゥカヤルヴィ 公使参事官

ヨハンナ・コトゥカヤルヴィ 公使参事官

メイン・ゲストは、この夏、着任されたヨハンナ・コトゥカヤルヴィ(Johanna Kotkajärvi)公使参事官さんです。第1部はヨハンナさんのお話、

”強大なロシアと西側の狭間にある人口500万余の小国フィンランドが、これからもしっかりと生きていくためには”

公使参事官の「フィンランドの安全保障」について聞きましょう。
第2部は北海道で勉学するフィンランドの留学生たちを交えて、カンテレを聴いたり、お楽しみ抽選会、フィンランド・グッズのオークションもある楽しい会員交流会です。 どうぞ、ご家族、ご友人お誘いあわせてご出席下さいますようご案内致します。

  • 日時: 12月11日(土曜日)受付14時30分から
  • 会場:札幌市中央区北5条西7丁目 京王プラザホテル札幌
  • 会費:大人 5,000円、大学生 2,000円、高校生 1,000円、中学生以下は無料
  • 15時00分~16時45分 記念講演「フィンランドの安全保障」講師 ヨハンナ・コトゥカヤルヴィ公使参事官
    • 講師略歴
      ヘルシンキ大学で政治学(修士)を学ぶ。外務省入省後、ノルウェーやクロアチア、ルクセンブルグの大使館などに勤務、東京に赴任前、ヘルシンキの本省にて欧州安全保障関連を担当。
      東京では、夫と二人のお子さんと一緒に暮らしております。
  • 17時00分~19時00分 独立記念日を祝うパーティー
    • ゲストは、ヨハンナさんや北海道で学ぶフィンランドの留学生の皆さん。お祝いのご挨拶は、横山 清 在札幌フィンランド国名誉領事です。
恒例のカンテレによる国歌演奏

恒例のカンテレによる国歌演奏

クリスマスももうすぐです。いっぱい食べて、お酒を飲んで、今年の思い出、来年の希望、大いにおしゃべりしましょう。

カンテレ同好会の皆さんがフィンランド・サウンドを演奏します。
横山名誉領事が率いるアークスさんや、武井名誉会長の北洋銀行、そして協会役員の皆さんが寄贈して下さった商品のお楽しみ抽選会、最後は、フィンランド・グッズなどのオークション、楽しさ一杯です!

北海道フィンランド協会
会長  井口 光雄

Nordic Forest in Sapporo 札幌・北欧の森シリーズ Vol.4

2010年12月8日

札幌・北欧の森シリーズ Vol.4

札幌・北欧の森シリーズ Vol.4

今年4年目を迎える「札幌・北欧の森」コンサート。
「雪、聖夜、白い闇、遠い春」をテーマにお贈りします。フィンランドの大作曲家 J.シベリウスの誕生日に北国の冬へ思いを馳せたいと思います。

  • 日時:2010年12月8日(水曜日)
  • 開場:18時30分
  • 開演:19時00分
  • 開場;ザ・ルーテルホール
  • 入場料:前売り 3,000円、当日 3,500円
  • 出演:駒ヶ嶺ゆかりメゾソプラノ 千石史子ソプラノ 水月恵美子ピアノ 鎌倉亮太ピアノ
  • 主催:北欧の森演奏会企画 (TEL:011-251-1311)