旭川フィンランド協会の設立にあたって
旭川フィンランド協会 会長 速水 修
旭川フィンランド協会の前身である北・北海道フィンランド協会は、1977年10月に今村源吉を会長として設立されました。当時は東京に目を向けがちな北海道の文化を寒冷地の先進国である北欧の文化に視野を広げようという時代でした。
今村は協会の20周年誌に『北・北海道という呼称は、今や日本中に対して、一つの文化を持つ地域として認識され、道北という名に変わって各分野で使用されるようになってきました。これこそ、地域文化の具現であり、近代文化の求めるものでしょう。』と述べています。そしてさらに『今までの20年の歴史は「さらに深くフィンランドを」と願う私たちの基礎的段階、土台であった年月であります。これからも実に興味深く、魅力あるテーマであり続けることでしょう』と結んでいます。
それから15年が過ぎ、新入会員の極端な減少と会員の高齢化が進み、また、これまで旭川の北海道東海大学に毎年のように来ていたフィンランドからの留学生も途絶えてしまうなど、フィンランド人との交流の機会も少なくなり、この3年間は不本意ながら個人的な活動のみで組織としての活動はストップしていました。
そのような状況の中、昨年から井口会長や阿部専務理事、井幡常務理事等のご好意とフィンランド大使のご期待もあって、本協会の生みの親である今村初代会長の意志を引き継ぐためにも、旭川フィンランド協会と改称して北海道フィンランド協会の地区協会として再スタートすることになりました。新しい組織を軌道に乗せるのはさまざまな工夫や努力が必要と思われます。
皆様のご協力とご支援をお願い致します。
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