フィンランド1日大学2011のご報告
11月3日フィンランド1日大学2011が行われました。
かでる2・7会場で行われた各セミナーについてご報告します。
講師 伊藤千織さん
第一部は、フィンランドのデザインについて多くの画像をスクリーンに映しながら紹介していました。建築、家具、照明、食器、テキスタイル、携帯電話までの優れた作品と建築家サーリネン、アルバ・アールトに始まるアーティストについて時系列で紹介してくれました。聴講生にはデザインやアートを勉強してる学生さんや、住空間への関心が強い女性の方々が多く、熱心にメモを取りながらお話に聞き入っていました。
第二部は、グループに分かれてワークショップ形式で、チームごとに輸入雑貨店のバイヤーという設定で行いました。まず、フィンランド商品の販売イベント「フィンランドデザイン・フェア」を企画し、商品群を決める。そして、イベントのコンセプトを表現したキャッチフレーズを考えるというものです。フィンランドの優れたデザインの商品を印刷したカードを配り、その中から各チームが話し合いながら楽しく進めていました。
伊藤さんもチームの進行に楽しいアドバイスを出すなどして、皆さんの積極的な発言をうながし、とても創造性に富んだセミナーでした。
ムーミンの物語を題材に、他の国の言語と異なるフィンランド語の響きを聴き比べたり、基本のあいさつなどを練習しました。
4班に分かれたレッスンでは、フィンランド語を使った神経衰弱ゲームで真剣に盛り上がるグループもありました。
フィンランドではどのように音楽家、作曲家を育てているか。音楽教育の現場からフィンランドと日本の違いを具体的な例をあげながら解説していただきました。
もちろん素敵な生演奏付き。
講師は、クラリネット奏者の井上幸子さん、ヴァイオリン奏者の山本聖子さん、カンテレ奏者の Eva Alkula さん。
元女子スキージャンパーの山田いずみさん、ノルディックウォーキングを指導する藤田隆明さん、土屋ホームジャンプチームを指導するヤンネ・バータイネンさん、アイスホッケー国際審判のキモ・ホッカネンさんから、スポーツに関するお話を伺いました。ちなみにフィンランドには女子スキージャンパーがいないそうです。なぜなら皆アイスホッケーに鞍替えしてしまったから。
フィンランドセンター北海道のエミリアさんとラリッサさんが担当しました。フィンランド各地の魅力を映像とYouTubeの動画で紹介し、軽妙な語り口が時に笑いを誘う、大変和やかな雰囲気の分科会でした。
質疑応答ではさまざまな内容の質問が飛び出し、参加者のフィンランドに対する興味の深さが伺えました。
フィンランドの民族楽器カンテレ。今回は初心者を対象にした5弦カンテレの演奏指導が行われました。
講師のカンテレ奏者 Eva Alkula さんに、北海道フィンランド協会役員の佐藤美津子さん、荒博子さんも加わり、わかりやすく丁寧な指導が好評でした。