フィンランドで最も有名な日本人 レジェント葛西選手の「不屈の翼」ご紹介
「不屈の翼」、ソチのオリンピックで、個人銀、団体銅に輝いた葛西紀明選手のジャンプ人生を追ったスポーツライター岡崎 敏さんの渾身の作である。
私が初めて岡崎さんを知ったのは彼が日刊スポーツの記者時代でもう20年以上も前になる。その岡崎さんが、1993年のワールドカップ総合3位、94年のリルハンメル・オリンピックで団体銀メダルを取って以来、何度もどん底に落とされながらも這い上がり、不惑を超えて飛び続ける葛西選手に魅せられて、5年ほど前から葛西選手を書こうと取材を始めた。フリーライターで体もあまり丈夫ではない岡崎さんにとっては、体力的にも資金的にも大変だったろうが、葛西選手を追って、日本国内はもとより、フィンランドでの合宿やヨーロッパ各地で開催された大会を巡った。
この本は、フィンランドを始め海外での人気が圧倒的に高い葛西選手を本格的に紹介した最初の本である。もしフィンランド語版が出来れば、間違いなくフィンランドでも大きな関心を呼ぶであろう。 岡崎さんが、先日協会を訪れてサイン入りのこの本を寄贈して下さった。協会の本棚にありますので、自由に閲覧して下さい。(井口光雄)